紅茶を購入する時、「オレンジ・ペコ」というものを見たことはありませんか?
そしてその時、果物の「オレンジ」を想像しませんでしたか?
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実は、果物のオレンジとは全く関係がなく、オレンジの香りも味もしません。
茶葉の形状と大きさを表すもので、統一された基準がなく、品質も関係ありません。
今回は、茶葉の形状と大きさを表す等級(グレード)についてまとめました。
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フラワリー・オレンジ・ペコ
花のような香りを持ち、芽を多く含む、全葉タイプ(フルリーフタイプ)の茶葉。
形状は細く、よりがかかっていて大型で長い。10~15mmほど。
オレンジ・ペコ
芽を多く含む、全葉タイプ(フルリーフタイプ)の茶葉。水の色は明るい。
形状は細く、よりがかかっていて大型で長い。10~15mmほど。
ペコ
全葉タイプ(フルリーフタイプ)の茶葉。水の色は濃く深い。
オレンジ・ペコの次に長くてやや太い。5~7mmほど。
味は強く、コクがある。
ペコ・スーチョン
全葉タイプ(フルリーフタイプ)の茶葉。水の色はやや薄い。
ペコより小さく、ごつごつした硬さがあり、葉は太く丸みを持っている。
味は刺激的。
ブロークン・オレンジ・ペコ
破砕タイプ(ブロークンタイプ)の茶葉。オレンジ・ペコをカットしてふるいにかけている。水の色はオレンジ系の赤色で透明度がよい。
芽を多く含み、サイズは2~3mm。抽出成分が、早く濃く出る。
味はまろやかでコクがある。濃厚で快い渋みと香りもある。
ブロークン・オレンジ・ペコ・ファニングス
破砕タイプ(ブロークンタイプ)の茶葉。水の色は濃い。
ブロークン・オレンジ・ペコより小さく1mmほど。抽出時間は1~2分でとても早い。
濃厚でボディーのしっかりした重たい味。ファニングスより香りが強い。
ファニングス
ブロークン・オレンジ・ペコ・ファニングスとほとんど変わらないが、水の色はやや濃く、渋みや濃厚さは強め。
破砕タイプ(ブロークンタイプ)の茶葉で、サイズは1mmほど。
ダスト
茶葉の中で最も細かいサイズの葉。ふるいにかけ、一番下にたまった葉。粉状。ティーバックにも使われます。
水の色は濃く、風味も豊か。渋みが強く重い。
最後に
紅茶というと、ダージリンやアールグレイといった名前が頭に浮かびますが、茶葉の形状や大きさを表す等級を知ると、定規を片手に茶葉をよく見てみたくなりませんか。
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